「好きなことを仕事にしなさい」
よく言われることですが、この「好き」という言葉が
とてもくせものなのではないでしょうか?
私は小学生から中学生にかけて、
とてもゲームが好きでした。
休みの日なんか、それこそ一日中
ゲームをしているような子どもでしたね。
だから当時は、ゲームを作る仕事をしたい
そう考えていたのです。
しかし、中学生になって、ゲームをする時間が伸びて、
学校の中で「ゲーム通」と認識されるようになりました。
そうすると、楽しむためにゲームをするというより、
「ゲーム通」である自分を維持するために
ゲームをするようになりました。
そうして高校生になると、
ゲームをほとんどしなくなってしまったのです。
燃え尽きた、という感じでしょうか。
もし、仕事としてゲームを選ぶとなると、
燃え尽きてしまってはダメです。
つまり、私はゲーム好きではあったものの、
プロになるほど好きではなかったのです。
もし、ゲームのプロになってしまっていたら、
逆にゲームが嫌いになっていたと思います。
「好きなこと」を仕事にするとき、
自分に問いかけなければいけません。
この「好き」は本気なのだろうか? と。
単に、人より少しうまくやれたり、
世の中で流行っているからとか、
そんな理由で「好き」なものは、
仕事にしても情熱が続きません。
本気で寝食わすれて没頭できるのか?
「好き」を仕事にするときに、
向き合わなければならない課題なのです。