福島第一原発の事故を受けて
原子力に注目が集まっています。
そこで、放射線汚染の一番の恐ろしさは
人体への悪影響自体より、
汚染があまりにも長く続くことだ、
という理解が広まってきたと思います。
そして、人類が原子力を使う上で、
一番の問題となるのは、
核廃棄物の問題だと思われます。
福島原発の事故でも、
使用済み核燃料のプールでも
事故が起こっているようです。
こんな危険なものを、
何千年とか何万年とか、
人の一生をはるかにこえるスケールで
安全に保存しなくてはいけないのです。
非常に難しい問題ですね。
そして、日本では、
まだ最終処理の施設はできていません。
何箇所か候補地はあるようなのですが、
地元の反対でどれも前進しないのですね。
まあ、自分の住んでいるところに、
処理場ができるなんて、嫌でしょうから
当然なのかもしれませんが…。
しかし、この最終処理の問題、
本当に情報が少ないです。
特に、国や電力会社など、
原子力の運用者から出ている情報が
ほとんどありません。
目前の明らかな問題なので
考えがないわけではないと思います。
様々な考えはあるのでしょうが、
うかつに情報を漏らしてしまうと
問題なので、黙っているのでしょう。
本来はこういう問題こそ、
様々な立場の人がオープンに
話し合うべきだと思います。
でも、現状では情報を公開しても、
無用な争いや不安を生むだけに
なるでしょう。
秘密にせざるを得ないことは
やっぱり存在しているのです。
願わくば、社会がそこまで成熟して
実のある議論ができるように
なれば良いのですが。