2019年10月12日
人間がAIに勝つために必要なこと
人間の仕事がAIに取って代わられる、
そんなことが言われています。
AIで置き換えられやすい仕事は何か?
逆に人間に残る仕事は何なのか?
こんなことが議論されています。
難しく考えがちなのですが、
どんな仕事がAIに置き換わってしまうか
それはとてもシンプルです。
一言でいうと、合理的な仕事が
AIで置き換わってしまうのです。
逆にいえば合理的でない仕事は
AIで置き換えることはできません。
AIの正体は半導体の論理回路です。
だから、数学の世界に落とし込めない問題、
つまり非合理な問題は解決できないのです。
例えば、人間の心はその代表的なものです。
Aをすれば、Bが出る、
そんな単純なものではないのです。
一方、思わぬプロフェッショナルな仕事が
AIに置き換わることもあるかもしれません。
例えば、弁護士。
賠償額を判定したり、量刑を判断したりなど、
この仕事は究極的には数学のように
誰から見ても明確な判断をすることが
望ましいものです。
こんな仕事はAIが行える可能性はあるし、
そうした方が人間も幸せになれるのかもしれません。
ただ、そのはざまで苦しむ人間のフォローは
人間でないとできないので、
完全になくなるわけはないですけどね。
重要なことは、合理的なことで
AIと競っても負けてしまうということです。
例えば、経営でも数字を判断して進める
という仕事ではAIの方がうまくいきます。
また、短期間のトレードはアルゴリズムトレード
(つまりコンピュータによる売買)
が主流になっているとも聞きます。
こんな領域では、昨今AIに仕事を奪われないまでも、
AIのほうがうまく仕事ができる、
という場面が増えてきそうです。
つまり、これからの人間は非合理なところ、
たとえば「好き」とか「嫌い」とかいう感情を
大事にしないといけないのだと感じています。
何といっても、そこで勝負しないと
コンピュータに勝てなくなる可能性が高いのです。
これからは非合理なことをできる人間が
大事になってくることでしょう。
2019年07月20日
電解キャパシタを交換してビデオカードを直した話
会社で使っているPCが故障してしまいました。
前から調子は悪かったのですが、
いよいよダメになってしまいました。
いろいろ調べてみると、
どうやらグラフィックボードがおかしいようです。
そして、だんだん悪化していったので、
ソフトウェアではなく、
ハード的な故障と推測しました。
このPCはかなり古いもので、
AGPと呼ばれるかなり古い規格のボードです。
まあ、オークションで中古を探せば、
入手できなくもありませんが、
基本的に手に入れることは困難です。
ネットをいろいろ調べてみると、
この手の故障のほとんどは電解キャパシタと
呼ばれる部品の不具合が
ほとんどということがわかりました。
それで、ためしに悪そうなキャパシタを
(ふくらんで、溶液らしきものが出ているもの)
交換してみることにしたんですね
まあ、この時点では半信半疑、
というか1割信、9割疑、という感じでしたね。
実際のところ、はんだごてを使うのも
久しぶりなので、交換も結構苦労しました。
でもそうやって、交換しておそるおそるPCに戻して
電源を入れてみると。。。。。。
なんと直っていたのです!
正常動作した時は本当に驚きでした!
僕はエンジニアリングの仕事をしています。
調査のもとに仮説を立てて、
それを実行して、本当に結果が出た時、
その瞬間が本当に快感です。
やはり僕は理系の人間なのだと、
改めて感じた一瞬でした
2019年06月08日
理系=IT が得意というわけではない
職業は何ですか? と聞かれて、
「エンジニアです」と答えると、
よく「じゃあパソコンとか強いんですよね」
と言われることがあります。
確かに、一般のレベルから見ると
多少は強いかもしれません。
でも、本当のところ、
パソコンをさわるのは好きではありません。
真っ白なところから、自分でプログラムを組んで、
何かをする、というならまだ良いのですが、
パソコンを使っていると、その99.99%の作業は
今あるソフトウェアを使う作業です。
このソフトウェアを使う作業というのが問題なのです。
例えば、ファイルを編集していて、
「この設定がどこにあるのかわからない」
また、わからないなら調べれば良いのでいいですが、
「当たり前に思えることが、実はできない」
人の作ったソフトウェアを使っていると
どうしても、こんなストレスを感じてしまいます。
それがとても嫌いなのですね。
ということで、バリバリと
プログラミングをするエンジニアでも、
実はフェイスブックは苦手とかWordは触れないとか
いうことが結構あったりします。
エンジニアといっても万能ではありません。
適切な答えが返ってこなくても、
あまりガッカリしないようにしてください。
「エンジニアです」と答えると、
よく「じゃあパソコンとか強いんですよね」
と言われることがあります。
確かに、一般のレベルから見ると
多少は強いかもしれません。
でも、本当のところ、
パソコンをさわるのは好きではありません。
真っ白なところから、自分でプログラムを組んで、
何かをする、というならまだ良いのですが、
パソコンを使っていると、その99.99%の作業は
今あるソフトウェアを使う作業です。
このソフトウェアを使う作業というのが問題なのです。
例えば、ファイルを編集していて、
「この設定がどこにあるのかわからない」
また、わからないなら調べれば良いのでいいですが、
「当たり前に思えることが、実はできない」
人の作ったソフトウェアを使っていると
どうしても、こんなストレスを感じてしまいます。
それがとても嫌いなのですね。
ということで、バリバリと
プログラミングをするエンジニアでも、
実はフェイスブックは苦手とかWordは触れないとか
いうことが結構あったりします。
エンジニアといっても万能ではありません。
適切な答えが返ってこなくても、
あまりガッカリしないようにしてください。
2013年09月28日
データサイエンティストが25万人不足する?
現在話題のデータサイエンティストなる職が
ホットになり、一説によると25万人も不足するらしい
という話が聞こえてきました。
次世代の理系人間の花形職か?
と思って少し調べたのですが、
実態は思っていたものと違うようです。
というのも、データサイエンティストといっても
データの数学的な解析の専門家というよりも、
統計のわかるマーケターという表現の方が
ふさわしいものだと感じたのです。
例えば、中小の商店や飲食店の店長など、
これからの時代に戦略を立てる上では、
統計の素養が必須となるというようなことです。
数学の知識というよりも、マーケティングなどの
実務能力の方が必要と思えたのです。
ただし、その統計がマーケターに数学を教育する人、
利用する統計ツールを開発する人などは、
理系の専門家が求められます。
ビッグデータの時代に理系の人間が活躍するフィールドは
そんなところにあるのでしょう。
2013年02月01日
ホリエモンを見直しました
この本や著者が素晴らしいのは当たり前!
ここで書きたいのはホリエモンのことです。

著者の出雲氏は東京三菱銀行という
誰もがうらやむ職を退職して
ミドリムシに賭けます。
そして、ミドリムシが世界を救うことになるかもしれません。
食糧問題、エネルギー問題、温暖化対策、
これらを一気に解決してくれるかもしれないのです。
著者のこのビジョンが素晴らしいのはいうまでもありません。
ただ、今日はそのことにはあまり触れません、
詳しくは本を読んで下さい。
今回一番驚いたのはホリエモンと著者との関係です。
著者は絶頂期の堀江さんと知り合い意気投合します。
そして、著者の会社への出資を受けたり、
ライブドアのオフィスを間借りしたり、
堀江さんの支援を受けていたのです。
本の中には、著者と堀江さんの出会いも書かれていますが、
やはり、堀江さんもまた卓越した才能の持ち主なのです。
ただ、ライブドアに強制捜査がはいって、
著者の運命は一転します。
世界で始めてミドリムシの培養に成功し、
これからというところに大きな試練が訪れたのです。
今まで応援してくれていた人が、
ライブドアと関係のある会社ということで
誰も相手にしてくれなくなったそうです。
日本人はみんなが持ち上げればとことん称賛するけれども、
いったん逆風になると、どこまでもけなされます。
著者は何とか有り金をはたいて、
ライブドアから株を買い戻し、復活します。
しかし、もしそれがうまくいかずに、
こんな素晴らしい会社がそんなことで無くなってしまっていたらと、
恐ろしくなります。
政治も芸能人も経営者も、他人の評判だけで判断せずに、
自分で考えて判断できるようにありたいですね。