2017年08月05日

記憶に残るのは自分で考えたことだけ


情景描写をするときに
説明調になってはいけない、
ということが言われます。

たとえば、「忙しい」ということを伝えたい時、
その人は忙しかったというより、
10分の間に5人の来客と2本の電話があった、
などと表現する方が読み手に響くのです。

これはなぜなのでしょう?
結論から言えば、
人は自分の頭で考えたことを記憶に残す
からなのです。

つまり、ダイレクトに「忙しい」と言われるより、
描写をして「それは忙しい」と感じるほうが、
読み手のインパクトが強いのです。


少し前に広告文のセミナーを受けていて、
こんなことを言われたこともありました。

「ターゲットを定めて書くのだけど、
本文でそれを説明するな」

つまり、「○○で、××な人へ」
ということをベタに書くなということです。

これも、あなた向けですよ、
と説明されるよりも、
本文を読んで、「あっ、これオレのことだ」
と気づく方が、印象が強くなるということです。

太陽と北風の話にも通じますね。
北風のように、強い風ではぎ取ろうとするより、
太陽のように、自発的に促した方が強いのです。

当然、遠まわしに言い過ぎて、
全く伝わらなければダメなのですけど、
こんなことも意識しながら、
文章が書けたら良いな、と思います。

posted by エンジニアライター at 23:09| Comment(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月22日

村上ファンドとは何だったのか

生涯投資家

堀江さんのニッポン放送買収騒ぎが
起きたくらいから、
村上世彰氏の村上ファンドが
話題に上がるようになりました。

しかし、メディアに登場する姿は
はっきり言って「悪者」、
真面目にやってきた会社に対して
カネのために敵対的買収を仕掛ける
カネの亡者のように描かれていました。

私もその時は、
そんな人なのかと思っていましたが、
本書を読んで考えが変わりました。

東芝の不正会計のような事件が起きて、
サラリーマン経営者をチェックする仕組みが
必要であることは明らかです。

その仕組みを担うべくは、
経営者自身が選んだ社外取締役ではなく、
株主なのです。

企業の不祥事が相次ぐ今だからこそ、
村上さんの本意は知られるべきだと
思いました。
posted by エンジニアライター at 19:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月01日

伝えることでなく、結びつけること

科学技術をわかりやすく伝える。
私はこんなことを目標にしてきました。

でも、よく考えてみると、
これは少しおかしいのです。

つまり、どれだけわかりやすく
伝えたとしても、
興味の無いことは聞きません。

僕は科学は面白いものだと思っていますが、
世の中にはそうでない人の方が、
圧倒的に多いのです。

そんな人たちにできることは、
伝えることでなくて結びつけること。

つまり、興味を持っているものに結びつけ、
科学技術が「自分ごと」だと、
思ってくれることが大事なのです。

これからは伝えることより
結びつける活動をしたいと考えています。
posted by エンジニアライター at 19:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月18日

ブックライターが足りていない

職業、ブックライター。 毎月1冊10万字書く私の方法

ブックライターとして有名な
上阪徹さんのセミナーに参加することになりました。

上阪さんはブックライターとして、
著者の代わりにライティングを行う仕事をされています。

その仕事についてまとめたのが、
職業、ブックライターなのですが、
この本を読んで驚いたことは、
ブックライターが不足していることです。

ブックライターは各界のトップを走る著者に
インタビューをして、そのノウハウを文章にまとめる
という大変やりがいのある仕事です。

その受け手が不足しているなんて、
なんてチャンスなのだろうと思いました。

私は、エンジニアライターとして、
科学技術の先端を走る人の知を
世に出すことに携わりたいと考えています。

その中でブックライターのような
職業が存在していること、
そして現在不足しているということが、
大きなチャンスだと思っています。

上阪さんの教えを受けて自分を磨き、
この世界に挑戦していきたいです。

posted by エンジニアライター at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月01日

感動するための仕掛け


君の名は。 Another Side:Earthbound (角川スニーカー文庫)

「君の名は」にいたく引き込まれてしまった私ですが、
作り手として、この映画にどういう仕掛けがあるのか
考えてみました。

色々しらべてみたりしましたが、
上に紹介している君の名は。 Another Side
は特に参考になったし、面白かったです。


1、ストーリーが凝縮されている
 「Another Side」を読むとわかるのですが、
 このお話には表に出て来ない影の物語が
 たくさんあります。

 なんとなく見過ごしてしまうような1カットに
 深い物語が隠されているのです。

 映画自体は107分と短めなのですが、
 これは無駄なものを極力まで省いた結果です。
 実際の物語はその何倍にもなることでしょう。

 受け手にも、(なぜかはわかりませんが)
 その物語の深さが伝わり、それが感動を生むのです。


2、主人公が母を失っている
 三葉は明確に母を亡くしていますし、
 瀧にしても事情は明確にわかりませんが、
 母と生活できていないことは確かなようです。

 他の物語でも、主人公が母(父ではない)を亡くしている
 設定がとても多いように感じます。
 愛情に飢えているということなのか、
 感動を誘う定石のようです。


創作物で、心を動かされるものは、
何かの仕掛けがあるはずです。

これからもそれを考察していきたいです。
posted by エンジニアライター at 15:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする