2021年11月07日

「半導体」のことが一冊でまるごとわかる



 私の新著『「半導体」のことが一冊でまるごとわかる』が出版されました。
 これは故人である井上先生の遺稿を引き継ぐという、今までとは違う形で書いた書籍です。
 
 原稿を読んでいると、井上先生の日本の半導体業界への思いが伝わってきて、半導体企業に勤める人間の一人として、考えさせられることが多かったです。
 
 この本が井上先生の遺志に従い、日本の半導体業界を盛り上げる一冊になってくれると嬉しく思います。


以下に「まえがき」を示します。
★まえがき★
 「半導体を学ぶ近道は、その歴史を学ぶこと」今の私はこう確信しています。

 私はライターでありますが、半導体業界の一線で、エンジニアとしても働いています。だから、あるべき半導体の入門書はどうあるべきかをよく考えていました。
 しかしながら、それは難しいものでした。なぜならば、現在の半導体業界は技術が非常に高度になり、細分化されているので、全体を見渡すことが困難だからです。

 例えば、私の専門は「モデリング」という技術で、トランジスタ等の電気特性をシミュレーター上で再現するためのパラメータ抽出を行なっています。この技術は半導体業界に必要不可欠なものです。しかし一般の方はおろか、新卒時に技術系採用された理工系大学院卒の同期に対してさえも、その専門性の高い技術を説明することは容易ではありません。
 こんな高度な個別技術を多数内包する半導体技術を、一冊の本で語る方法なんてあるのだろうか、不可能なのだろうと考えていました。

 そんな時に、この本の執筆の話を頂きました。井上伸雄先生がご逝去され、その遺作である本書『「半導体」のことが一冊でまるごとわかる』の原稿を引き継いでほしい、とのことでした。
 折しも、この話を頂いたのは2021年で、半導体の供給不足によって、社会全体に大きな影響が出ている時でした。半導体への注目が高まっていたのです。だから、ぜひ半導体技術の全体像が理解できる本を、と考えました。しかし、それは簡単ではありません。

 そして、最初に井上先生の原稿の目次を頂いた時、正直に言って、苦笑してしまったことを覚えています。というのも、中身が昔の話ばかりで現代の半導体業界で使える知識とは思えなかったからです。
 しかしながら、その原稿を読ませて頂いて、思いが変わりました。なぜなら、その原稿がとても面白かったからです。井上先生は半導体業界の黎明期に詳しく、その当時の人間模様も含めて原稿にされていたのです。

 しかも原稿を読んでいてあることに気づきました。それは、現代の半導体業界は総売上高50兆円の一大産業に成長し、世界中の大勢のエンジニアが製造や開発に携わっています。だから、その技術をわかりやすくコンパクトにまとめることは不可能です。
しかし、その黎明期に立ち戻れば、数十人のエンジニアで製造や開発を行なっていた時代があり、その規模であればコンパクトに文脈を理解することも可能であるということです。

そして、詳細に個々の技術の内容を見ていると、CMOSやマイクロプロセッサや半導体メモリの原理など、半世紀ほどの時を超えても変わらない、根本的な技術があることがわかりました。
  IT業界はドッグイヤーと言われるほど技術の進歩が速い業界です。その核である半導体技術も、枝葉の部分は目まぐるしく変わっていきます。しかし幹となる根本思想は意外に変わっていないことに気づいたのです。
 特に半導体を利用する立場のエンジニア、ビジネス観点で半導体業界を眺めるビジネスマンにとっては、この根本思想を理解するだけで大きく視界が開けるでしょう。

 本書は、半導体技術の基礎や歴史を描いた井上先生の原稿をベースに、現在半導体業界の最前線でエンジニアとして働く私が、現代の半導体技術への足掛かりとなれるように編集し、足りない内容を加えていきました。
 それぞれの基本的な技術の詳細だけではなく、なぜその技術が必要となったか、その文脈を理解できるように配慮しました。

 この本を1冊読んだだけで、現代の半導体技術のすべてを理解するというわけにはいきません。しかしこの本で語る、根本技術の背景や文脈を理解することにより、最新の半導体技術の理解が、はるかに容易になることをお約束します。
 それでは、広大な半導体技術の根本を学んでいきましょう。
 まず「半導体は何の役に立つのか?」「半導体はどんなものがあるのか?」といった基本的な疑問に対し、短くお答えすることから始めていきます。さあ、序章へ進んでください。
蔵本 貴文
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2021年06月13日

解析学図鑑: 微分・積分から微分方程式・数値解析まで

私の新著
『解析学図鑑: 微分・積分から微分方程式・数値解析まで』
が発売されました。


これは理工系大学の
初級程度の内容になっていて、
読む人は選びます。

しかしターゲット読者にとっては、
これ以上ない理解のしやすさ
となっていますので、
自分や知人がターゲットと思う方は
ぜひ、読んでみて下さい。

以下に「まえがき」を示します。


本書の目的は、
数学を使って仕事や研究をする方、
理工系や経済系の学生、エンジニア、
統計学が必要な方などに、
解析学の全体像を
楽に素早くつかんでもらうことです。

高校レベルの関数や微積分の話に始まり、
多変数関数の微積分、ベクトル解析、
複素関数論、微分方程式、数値解析までを
1 冊の本にまとめてあります。


読者対象の多くの方は、
「大学に入ると急に数学が理解しづらくなる」
と感じているのではないでしょうか。
確かに大学に入ると、数学が急に難しくなります。

その理由は大きく2 つあります。
1 つは、高校までの数学と比べて、
大学からの数学は高度に
抽象化されているからです。

もう1 つは、大学からの数学は、
定理の証明に重点が置かれ、
定理の意味や必然性が
わかりにくいからです。


本書では、その2 つを
徹底的につぶすことにこだわりました。

まず、本書では記述を
なるべく抽象化させず、
具体的な事例、グラフや図を通じて
理解できるようにしました。

イラストや吹き出しを利用して、
視覚的に理解ができるよう
にも配慮しています。


次に、本書では特別な場合を除いて、
定理の証明や式の導出には触れていません。

学習初期に全体像をつかむときには、
証明がノイズになると考えるからです。

ですから証明よりも、
その定理の意味や必然性を
言葉で説明することに重点を置きました。


実は、私は数学の専門家ではありません。

半導体の設計に関わる仕事をしている
エンジニアです。

担当業務はモデリングと呼ばれる、
微積分や行列、ベクトル、
統計学などの数学を駆使して、
半導体素子の特性を数式化する仕事です。

このように、
私は数学自体を研究するのでなく、
数学を使い倒す側の人間なのです。

ですから、数学の専門家から見れば
厳密でない表現もあるでしょう。

しかし、私のような理解を
必要とされている方も多いはずです。

私はそんな方に向けて本書を著しました。


さあ、これから解析学を
さっと学んでしまいましょう。

本書を使えば、最短期間で必要な
解析学の基礎が学べることでしょう。

浮いた時間は、あなたが
本当にやるべき仕事に使ってください。

本書があなたの学習や研究、仕事を
前進させ、生活を豊かにすることを
祈っています。

2021 年6 月 蔵本 貴文



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posted by エンジニアライター at 17:31| Comment(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月31日

思考のバグをつぶす エンジニアの副業術

私のKindle本の新著
『思考のバグをつぶす エンジニアの副業術 』
が発売されました。




副業を始める理由がお金だけなんてもったいなさすぎます。

副業は月5万円の収入を得て、家計の足しにするだけのものではありません。
会社勤め、つまりサラリーマンの人生を劇的に変えてくれる可能性があるものなのです。
実際、企業に勤めるエンジニアの私の人生の質は、副業で飛躍的に良くなりました。

使えるお金が増えました。
使える時間が増えました。
つきあう人が変わりました。

私がエンジニアの仕事しかしていない時は常に「お金がない」とか、「忙しい」とか、「周りの人はイヤなやつばかりだ」とグチをこぼしていました。でも、自分の仕事が広がる中で、マインドが変わっていきました。

振り返ってみると、エンジニアの仕事しかしていなかった時には、お金がない考え方、忙しい考え方、イヤな考え方をしていたことがわかりました。思考のバグともいえるかもしれません。

サラリーマンとして企業に勤めて働くことは悪いことではないです。しかし、このサラリーマンという働き方は、思考のバグを抱えやすいということに気づきました。
そして、自分がそのバグを取り去ることができた理由は、エンジニア以外の副業を始めたから、ということがわかったのです。

本書にはそのバグの正体が何であるか? それを副業によってどのように取り払うのか、ということについて説明します。
副業の本というと、何をすると稼げるであるかとか、具体的なテクニックが多いことでしょう。しかし、本書はそうではありません。目先のお金だけでなくて、副業という活動を使ってどうやって人生を充実させていくのかという、方法論について書いています。
 
ここまで読んで、「いや、俺は稼ぎ方を手っ取り早く知りたいんだよ」という方もいるかもしれません。
しかし、よく考えてみて下さい。なぜお金が欲しいのでしょうか?

幸せになりたいからですよね。人生を充実させたいからですよね。
実は単にお金を得るだけでは、その願いは実現されません。
実現するためには根本的なところを理解しておかなければいけないのです。

サラリーマンが抱えるバグで大きいものは、「お金」「時間」「人」に関するバグです。これらを順番にお話します。
そして最後の章で、私のように、副業を「出版」を起点に始める方法について説明します。Kindle出版を使って、一気に副業ネタ、実績、顧客を得られる方法です。興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。

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2020年02月25日

エンジニアが人生を変えたメモ

私のKindle本の新著
『エンジニアが人生を変えたメモ』
が発売されました。



私はただの企業に勤める
エンジニアでした。

会社の外で生きていける自信が
全くありませんでした。

会社を離れることが恐怖でした。
お金を使うことが恐怖でした。
人と会うことが恐怖でした。


そんな私が「メモ」を始めて
変わっていったのです。

代表的な成功が出版です。
2冊の本を出版することができました。
しかも、書籍が重版できる確率は、
出版物全体で3割ほどと言われている中で、
2冊とも重版を実現しました。

商業出版を成功させて
出版社から執筆依頼を頂くようになったり、
エンジニアライターとして
起業家の電子出版のお手伝いを
させて頂いたりするようになりました。

私はエンジニアですが、
著者や起業家のコミュニティにも参加して、
楽しくて学び多い人間関係を築けています。

この全ての変化の起点は
「メモ」だったのです。


たかが「メモ」で
それほど人生が変わるのか?
そう思われたかもしれません。

しかし、これは真実です。
本書はそのメカニズムと方法を
本文でお伝えします。


さあ、私の人生を変え、
そして近い将来、
あなたの人生を変える
「メモ」の世界をお伝えしましょう。

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■目次■

はじめに

第1章 なぜメモで人生が変わるのか?
 「ヤバい」がヤバいわけ
 メモで現在を変える
 メモで過去を変える
 メモで未来を変える

第2章 書いたメモは捨ててしまえ
 ベストセラー作家のメモから学んだこと
 メモを捨てる3つのメリット
 一番大事なものは紙を捨てた後に残るもの
 スピードが一番大事

第3章 情報をオープンにすればチャンスが広がる
 残す情報は公開しよう
 書評でチャンスをつかんだ私の話
 ネタ出し、執筆、推敲を分ける
 SNSで内向性人間の時代がやってきた
 批判的な反応の対応方法

第4章 本を書くプロセスは誰もが経験すべきである
 出版って何だ?
 編集者が運命を握っている
 Kindleがエンジニアの未来を開く

あとがき

著者略歴
posted by エンジニアライター at 11:54| Comment(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月28日

右脳で考えるという挑戦

現在、3冊目の本の原稿の作成を進めています。

やはり今度の本も数学の本で、
対象者は理系の大学初年度くらいを想定しているので、
今までの本よりは高度な内容になります。

そして、今度の本の見せ所は「図」になります。

つまり、数学を数式でなくて、「図」を使って
どこまで伝えられるか、がテーマになるのです。

数学というと論理の世界で左脳の学問、
とほとんどの人が考えることでしょう。

まあ、確かに基本的には論理なのですが、
数学は意外に右脳、イメージ力も使います。

例えば、関数の変化をグラフで理解する、
そしてそのイメージを数式で記載する、
そんな能力も求められるのです。


そして、数学ができる人が数式を見た時に
何をイメージしているか?
そして、それを紙の上で再現することが
今回の本のテーマとなるわけなのです。

実のところ、私は絵心がなく、
頭にあるイメージを紙に落とし込むことは
得意ではありません。

しかし、この本を通して、
この仕事にチャレンジしてみます。

今回は編集者の方はもちろん、
プロのイラストレーターにも協力頂けますので。

デザインの力を少しでも身に着けられれば、
他の仕事にも波及してくれるものと思います。


posted by エンジニアライター at 21:55| Comment(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする