2019年03月30日

Youtubeを更新し続けてわかったこと


Youtubeのチャネル『蔵本貴文の数学大百科事典』を始めて、
2ヶ月弱ほどがたちました。
ようやく、本のハイライトの一つである
微積分の章までたどり着くことができました。


色々課題はありますが、とりあえずは、
基本的に毎日更新できているので
今のところは上出来といえると考えています。

ただ、なかなか厳しい現実もありますね。

なんといっても、視聴数やチャネル登録者が
ぜんぜん伸びてこないということです。
噂には聞いていましたが、なかなか厳しいです。

ただ、コンテンツは数学ですので、
これから5年先、10年先でも価値があるものです。

時間を味方につけて、より多くの方に
見ていただけるよう努力していきます。

できれば「極限」とか「部分積分」などの言葉で
比較的上位検索されるようになって、
そこから私や私の本に、興味を持ってくれる方が
増えていけばいいなと考えています。


また、自分ってしゃべりが下手だなと……。
気づくと間違えたことを言っていたり、
急に話題を飛ばしていたり、
必要な前提の説明ができていなかったり……。

まあ、これは慣れるにしたがって、
改善されるものだと信じています。


これらの改善点は1歩踏み出さなければ、
見えてこないものです。
勇気を出して飛び込んでみて、
本当に良かったです。


posted by エンジニアライター at 19:21| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月16日

Youtubeを始めた5つの理由

Youtubeで『蔵本貴文の数学大百科事典』という
チャンネルを開設しました。
https://www.youtube.com/channel/UCrRKgswx5kg-IrB4_Szb4qw


このチャンネルでは『数学大百科事典』の内容を中心に
数学系のコンテンツを配信する予定です。

さて、なぜこのようなことを始めたかというと、
それには5つの理由があります。

1,書籍『数学大百科事典』の宣伝になる
 このチャンネルは著書名そのままですから、
 動画を見て僕を知ってくれた方が、
 書籍を知るきっかけとなり、購買につながるでしょう。
 特に、数学や数学の項目による検索をする方を
 私の本へ導くことができます。

2,さらに数学の知識を磨く機会になる
 動画を作成するときに、当然その項目を見直し
 ポイントを整理して、情報を取捨選択します。
 それが、私の数学の知識をより磨くことになるのです。

3,話すトレーニングとなる
 私はセミナーの経験がないため、 
 ものごとを整理して話すスキルが弱いです。
 Youtubeで話を通して、伝えることで、
 このスキルを磨くことができます。

4,動画を扱う経験ができる
 これから先、文字情報から動画情報へのシフトは
 確実に起こってくるでしょう。
 いま、動画を始めることにより、動画を扱う経験を積み
 スキルや知識を向上させることができます。

5,将来、広告を貼るなどして、収益化の可能性がある
 Youtubeの視聴回数が順調に増えてくれれば、
 広告を貼るなどして、収益化ができるかもしれません。


つまり、私にとってYoutubeのチャンネル開設は、
5つものメリットがある、重要な行動なのです。

特に、2、3、4は視聴回数が伸びなくても、
動画投稿を継続するモチベーションになってくれます。

つまり、著書の宣伝や収益化という目的だけだと、
視聴回数が伸びないと、モチベーションが下がってしまうでしょう。

しかし、その他の目的があるからこそ投稿を続けられる、
そして、結果的に投稿数が積みあがり、
宣伝や収益化の可能性も高まることでしょう。

以前、1アクション3ゴールという話をしました。
こんなことを意識して、行動する基準としていれば、
仕事の生産性を高められると考えています。



posted by エンジニアライター at 19:47| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月22日

数学が「使える」とはどういうことか?


12月19日に著書の数学大百科事典が発売されました。


アマゾンの数学書籍で1位を獲得するなど、
初速は好調のようです、ありがとうございます。


この本を書くときの大きなテーマの一つが
「使える数学」とは何か? ということでした。

実際のところ、「使える数学」でないものは
たくさん挙げることができますが、
何が「使える数学」か、というと答えに詰まります。


逆の例はこの本でたくさん紹介しています。
例えば、x^4を微分すると4x^3になりますが、
これができたからといって微分が理解できている
ということにはならないでしょう。

じゃあ、数学が使えることはどういうことか、
抽象的な言い方になりますけど、
数学の感覚をつかんでいる、となると思います。
抽象だけでなく、具体的に理解しているということです。

つまり、数学とモノを対応づけられている、
ということになるでしょうか?
複素数とCG、微分と速さ、微分方程式と放射能、
こんなことを関連づけることができれば、
それは数学を使えることに近づくと思います。

数学大百科事典では、数学とモノを対応づけた例を
できるだけたくさん紹介しています。

数学を使う感覚を知りたい方はぜひご一読下さい。


posted by エンジニアライター at 23:05| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月04日

正規分布はなぜ重要なのか?


最近、少し統計を学んでいます。

その中で驚いたのが、正規分布がなぜ重要か?
という説明がほとんどないことです。

正規分布は左右対称つりがね型の分布で〜
世の中の色々なところに登場します〜

といった記述はあるのですが、
「なぜ、正規分布なのか?」という
質問の答えはほとんど見つけられませんでした。


これだけ探してもピンとくる説明が
ないので、恐らくどこにもないのでしょう。

ただ、左右対称のつりがね型の分布で、
積分すると1になる(確率だから)。

さらに∞にまで広がっている分布という
と他にはないのでしょうかね。

とても基本的なところなので、
うまい説明ができればいいと思うのですが…。

数学はどんどん発展していきますが、
それをうまく説明するという観点からは、
まだまだ発展途上のようですね。


posted by エンジニアライター at 15:46| Comment(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月18日

数学のルールはスポーツのルール

数学のルールには人為的なものがあります。
これを定義といいます。
定義というものはただ人間がそう決めた、
というだけで理屈のないものです。

この章でベクトルの外積は、
大きさはベクトルa,bの作る平行四辺形の面積、
向きはベクトルaからbの方向に右ねじが進む方向
のベクトルである、という話をしました。

例えば、これがなぜaからbの方向に右ねじが進む方向なのか、
その逆の方向ではダメなのか?
と問いかけても数学は答えを返してくれません。

定義は疑うものではなくて、
その定義を無条件で受け入れた時、
その先にどんな世界が広がっているか調べること、
それが数学という学問なのです。

数学は論理的と言われますが、
その原点である定義は、
ただ決めただけであって論理的というわけではありません。

私はこの関係はスポーツのルールに似ていると考えています。

例えば、サッカーはなぜ手を使ってはいけないのでしょうか?
バスケットボールはなぜボールを持って
走ってはいけないのでしょうか?

この問いに論理的な答えはありません。
しかし、この理不尽なルールを受け入れた結果、
ドリブルなどのテクニックやゲームの戦術など、
人間にとって興味深い世界が広がるのです。

数学に話を戻すと、
円周率が直径と円周の比であること、
つまり(π=3.14159…)であることも人間が決めただけであって、
それに論理的な意味はありません。
別に半径と円周の比にしてしまっても
数学の体系的には何の問題もないのです。

Euler.gif

この章で、オイラーの等式を紹介しました。
この式は数学の式の中で一番美しいとも言われますが、
仮に円周率が半径と円周の比で定義されていると
円周率は今の2倍の値(π=6.2831…)になり、
マイナスが取れてより美しい?形になります。

ですので、円周率を直径と円周の比で定義してしまったことを、
人類の大きな過ちである、と考える数学者の方もいるようです。

どう決めてしまっても問題はないのですが、
一度決めたことを覆すことはできないのですね。

posted by エンジニアライター at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする