悪いものを避けることは比較的簡単です。
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0005 2019.11.01
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
今、ある方のKindle本の
プロデュースを進めています。
著者の方にインタビューをして、原稿を作って、
中身はほとんど完成しました。
今はデザイナーさんにお願いして、
表紙を作る段階にあります。
特にKindle本の場合は、実物がありませんので、
読者をひきつけるためには、
表紙とタイトルがとても重要になるのですね。
良い表紙やタイトルがどんなものか?
という問いは非常に難しいです。
一方、悪いものははっきりしていて、
それはターゲットとなる読者が、
自分に向けていると感じられないものです。
小説になると違うのかもしれませんが、
実用書やビジネス書になると、
これは鉄則と言えると思います。
例えば、この本はどうでしょうか。
「大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる」
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この本は経営学の基礎をさっと学びたい
社会人に向けて書かれたものです。
当然、そんな読者の目を引くことができます。
自分に向けた本だ、と感じることでしょう。
しかし、本の内容は全く同じで
この本のような表紙とタイトルだったとします。
「経営学概論」
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これでは「さっと」学びたい読者には、
ハードルが高く感じられて手に取れません。
ですから、自分に向けられた本だとは
思えない事でしょう。
一方、この本を手に取る読者にとっては、
「10時間でざっと学べる」内容では、
満足できないと思われます。
つまり、表紙やタイトルが内容に合ってないのです。
これが、ダメな表紙、ダメなタイトルです。
この例は極端ではありますが、
レベルの違いだけで、この手の間違いを
犯している本をよく見かけます。
恐らく、単に自分の好きなものを
選んでしまったのでしょう
ですから、表紙やタイトルを考える時には、
読者ターゲットになりきります。そして、
「これを自分に向けたものだと感じられるか?」
こう問いかけることが大事なのです
当たり前のことなのですが、本を作っていると、
読者の感覚よりも著者の思いがでてしまう、
そんな風になってしまいがちです。
本を作る人には、常に読者視点になることが
求められているのですね。
●●今日のポイント●●---------------------
ダメな本の表紙やタイトルとは、
想定読者が自分に向けたものだと感じないもの。
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★発行人:蔵本貴文(くらもとたかふみ)★
大手半導体メーカーでエンジニアとして働きながら
数学を中心とした書籍の出版や
電子書籍(Kindle)のプロデュースを手掛けています。
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