人間の仕事がAIに取って代わられる、
そんなことが言われています。
AIで置き換えられやすい仕事は何か?
逆に人間に残る仕事は何なのか?
こんなことが議論されています。
難しく考えがちなのですが、
どんな仕事がAIに置き換わってしまうか
それはとてもシンプルです。
一言でいうと、合理的な仕事が
AIで置き換わってしまうのです。
逆にいえば合理的でない仕事は
AIで置き換えることはできません。
AIの正体は半導体の論理回路です。
だから、数学の世界に落とし込めない問題、
つまり非合理な問題は解決できないのです。
例えば、人間の心はその代表的なものです。
Aをすれば、Bが出る、
そんな単純なものではないのです。
一方、思わぬプロフェッショナルな仕事が
AIに置き換わることもあるかもしれません。
例えば、弁護士。
賠償額を判定したり、量刑を判断したりなど、
この仕事は究極的には数学のように
誰から見ても明確な判断をすることが
望ましいものです。
こんな仕事はAIが行える可能性はあるし、
そうした方が人間も幸せになれるのかもしれません。
ただ、そのはざまで苦しむ人間のフォローは
人間でないとできないので、
完全になくなるわけはないですけどね。
重要なことは、合理的なことで
AIと競っても負けてしまうということです。
例えば、経営でも数字を判断して進める
という仕事ではAIの方がうまくいきます。
また、短期間のトレードはアルゴリズムトレード
(つまりコンピュータによる売買)
が主流になっているとも聞きます。
こんな領域では、昨今AIに仕事を奪われないまでも、
AIのほうがうまく仕事ができる、
という場面が増えてきそうです。
つまり、これからの人間は非合理なところ、
たとえば「好き」とか「嫌い」とかいう感情を
大事にしないといけないのだと感じています。
何といっても、そこで勝負しないと
コンピュータに勝てなくなる可能性が高いのです。
これからは非合理なことをできる人間が
大事になってくることでしょう。