12月19日に著書の数学大百科事典が発売されました。
アマゾンの数学書籍で1位を獲得するなど、
初速は好調のようです、ありがとうございます。
この本を書くときの大きなテーマの一つが
「使える数学」とは何か? ということでした。
実際のところ、「使える数学」でないものは
たくさん挙げることができますが、
何が「使える数学」か、というと答えに詰まります。
逆の例はこの本でたくさん紹介しています。
例えば、x^4を微分すると4x^3になりますが、
これができたからといって微分が理解できている
ということにはならないでしょう。
じゃあ、数学が使えることはどういうことか、
抽象的な言い方になりますけど、
数学の感覚をつかんでいる、となると思います。
抽象だけでなく、具体的に理解しているということです。
つまり、数学とモノを対応づけられている、
ということになるでしょうか?
複素数とCG、微分と速さ、微分方程式と放射能、
こんなことを関連づけることができれば、
それは数学を使えることに近づくと思います。
数学大百科事典では、数学とモノを対応づけた例を
できるだけたくさん紹介しています。
数学を使う感覚を知りたい方はぜひご一読下さい。