2018年12月08日

数学なしではこれからの時代は生き残れない

今回は私の著書、数学大百科事典 仕事で使う公式・定理・ルール127の前書きを紹介します。



人工知能、ビッグデータ、量子コンピュータ。テクノロジーの世界で脚光を浴びている言葉です。
そして、これから技術の主役になるでしょう。勉強を始めた人も多いかもしれません。

しかし、「本を読んでみたけれども、何もわからなかった」そんな人も多いのではないでしょうか。
その理由は数学です。
これらの技術には高度な数学が使われており、数学なしでは本質の理解はできません。

日本も国際化により外国人を見かけることが多くなり、外国語を習得することの必要性が認識されてきました。
同様に、自動運転やロボットなどのコンピュータが身近に増えてくることは確実です。
コンピュータはこれから単なる道具から、家族や同僚、部下に変わっていくのです。

コンピュータは数学の世界に生きています。いわば数学ネイティブです。
つまり、彼らの思考回路を理解し、コミュニケーションを取るためには数学という言語が必要になってきます。

もちろん、コンピュータは音声認識やパネルなどのインターフェイスを持つでしょう。
しかし、本当にコンピュータの能力を最大限発揮させるためには、彼らのネイティブ言語である数学の理解が必要なのです。



それでは数学を理解するためにはどうすれば良いでしょうか?
残念なことに既存の数学の教科書で勉強することは遠回りになります。
なぜなら、既存の本は数学そのものに焦点があてられているからです。

先ほど、数学は言語のようなものだといいました。
そうすると、今の数学の教科書は、書道や詩や俳句を教えているようなものです。
つまり、芸術としての数学です。
他の数学の本では「楽しい数学」とか「美しい数学」というコンセプトの本が多いことと思います。
これはまさに芸術としての数学を扱っているということです。

しかし、私たちがほしいのはコミュニケーションの道具としての数学ですよね。
芸術ではなく、ツールとしての数学です。ここに大きなギャップがありました。
書道や詩は確かに人の心を豊かにしてくれるものですが、目の前の問題を解決してくれるものではありません。
私たちが求めている数学は、コンピュータと効果的にコミュニケーションして、仕事の成果を高めてくれるもののはずです。

そこで執筆したのが本書です。
私は数学の専門家ではありません。
半導体と呼ばれるコンピュータの頭脳の設計に関わっているエンジニアです。
私の仕事はとにかく数学を使います。少し専門的になりますが、担当業務はモデリングという仕事で、半導体の特性を表現する数式を作っています。
対数や行列、ベクトル、微積分、複素数、統計、高等数学に満ちた仕事なのです。
私はこんな数学を読んで、使って、判断する方法をお伝えすることができます。

すごいと思うでしょうか? 
でも私自身は才能に満ちあふれているわけではありません。
大学の専門課程の数学はまったく理解できずに挫折しました。
当時の教科書はまだ持っていますが、いまだに理解できません。

数学を使うにも、ポイントがあります。
日本語だって、難しい漢字が書けなくても、少々文法が間違っていても(たとえば「ら」抜き言葉とか)、ポイントを押さえておけばコミュニケーションは取れますよね。
それと同じなのです。
ちゃんと順を追って学べば、必ず数学は「使える」ようになります。

ここまで読んでくださったということは、少しは話に興味を持っていただけたということでしょうか。
それではもう少しお話にお付き合いください。
まず本編に入る前に、今までの数学はなぜわかりにくかったのか、そして本書ではどうやってそれを解決しているかについて説明したいと思います。





posted by エンジニアライター at 15:06| Comment(0) | 出版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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