例えば、人と触れ合うことが好きだから、
営業やサービスの仕事がしたいという人、
一方、コツコツ自分のペースで動きたいから、
開発や研究の仕事をしたい人、
適性の応じて向く仕事は変わります。
それといっしょで、
会社のステージにおいても
人の向き、不向きがあると考えています。
ベンチャーに向く人もいれば、
大企業に向く人もいます、
そして……。
会社のステージによって、
求められる人が変わるのですね。
キーワードは
つくる人、のばす人、こわす人です。
つくる人とは0から1を作る人。
何もない混沌から最初の一歩を
踏み出さなければなりません。
前例がない中でも恐れずに
行動できる人が求められます。
のばす人とは1を100にする人。
最初の一歩を受けて、
それを横展開する能力が求められます。
システム化やルール作りなど、
淡々と仕事を進める能力が求められます。
そして、こわす人とは、
100を0にする人です。
新しいものを作るためには、
まず古いものを壊さなければなりません。
新陳代謝は会社に必ず必要で、
これも求められる能力なのです。
つくる人はベンチャーに向きます。
新しいものを立ち上げる能力を
フルに生かすことができます。
のばす人は勢いのある企業に向きます。
勢いを安定的にして、リスクを減らす、
そんな能力を生かせます。
そして、こわすひとは衰退期の企業に向きます。
硬直して官僚化した会社に一撃を与え、
再生の土壌を作る人です。
これはけっこう、大事なポイントだと思います。
業種が合っていても、会社のステージが
自分に合っていないことがあるのです。
つくる人が官僚的な企業に入ったり、
のばす人がベンチャーに入ると、
ギャップが大きく、居心地の悪さを
感じるかもしれません。
そして、私はといえば、
どうやらこわす人のようです。
いるべき所にいる、
ということでしょうかね。