「機械系エンジニアも知っておくべき半導体入門」
という記事を連載しています。
ターゲットは専門ではないけれども、
半導体を使うエンジニアとしています。
そんなエンジニアは半導体を使ってはいても、
自分の専門分野の勉強に忙しく、
半導体の基礎を勉強する時間はないでしょう。
そこで、半導体の基礎を、簡潔にわかりやすく
紹介できる記事を書こうと思いました。
今日はその内容について紹介したいと思います。
第1回 そもそも半導体とは?
半導体とは何か?という質問に対して一番良い答えは
「半導体とはスイッチである」だと思っています。
半導体は「電気を流すか、流さないかを制御するスイッチ」
これが一番重要な働きです。
学問としては基礎から解説するため、PN接合とか整流作用を
最初に説明するのですが、ここでつまづいて
スイッチまでたどり着けない人が多いのは残念です。
第2回 70年たっても変わらないマイコンの原理
半導体はスイッチです。
ただし、パソコンなど複雑な処理をこなす半導体と
原始的な「スイッチ」は結びつきにくいと思います。
この回では「スイッチ」とマイコンをつなぐ
論理回路を紹介しています。
第3回 半導体はどうやって計算するのか?
第2回で論理回路を紹介しましたので、
今回は論理回路がどうやって計算するのか、
という話をしています。
簡単な2進数の計算ですが、論理回路を使って
演算ができることがわかるでしょう。
つまり、スイッチ(半導体)が
計算できるということです。
第4回 半導体はどうやって「覚えて」いるのか
「考える」ために必要な「記憶」の話です。
半導体は記憶するために「メモリ」を使います。
その中で代表的なDRAM、SRAM、フラッシュメモリを
紹介しています。
考えることと覚えることができて、
半導体は頭脳になり得るのです。
今回半導体入門の記事を書いて思ったのは、
教科書は教える順番が問題だ、ということです。
学問的に、簡潔に、矛盾無いように書きたいのは
わかりますが、もっと読者の分かりやすさを
優先しても良いのでないか、と思いました。