2015年02月12日

指数・対数は人が楽をするためにある


高校数学の中で一番世の中で使われている、
のは指数・対数と考えています。

個人的には対数の初歩は高校でなく、
中学数学、つまり義務教育に組み入れた方が
いいのでないかとさえ思っています。


学生にとって対数は"log"のイメージが強く
「また、難しそうなものが出てきた…」
とネガティブに感じてしまうかもしれませんが、
対数は人間を楽にするために生まれてきたものですので、
その考え方だけでも身につけましょう。

さて、繰り返しているように対数は
楽をするためにあります。
ただ、習い始めのころは、楽をするよりも、
かえって話を面倒にしているようにしか
思えないかもしれません。
それでも、我慢して勉強していけば、
必ず対数の便利さに気づく時がくると思うので、
頑張ってマスターしてみて下さい。

対数、微積分、三角関数など、高校数学では
新しい概念がたくさん登場してきます。
そして、新しい概念が登場する理由は2つあります。
一つは本当に新しいモノを扱うためということで、
もう一つは今まで扱っていたものを楽に表すため、
ということです。

対数は典型的な後者の例になります。
1000000000なんて数は中学生まで
の知識で十分扱えますが、
それをより簡単にするために
対数を持ち出しているのです。

対数はだれでもその便利さが
わかるものだと思っていますが、
数学を勉強していて便利だといいながら
どうしてもその便利さがわからない概念に
出会うこともあるかもしれません。

そんな時は、あまり深追いせずに、
まずはこれが便利な人もいると
受け入れてしまうのが良いと思います。

少し妙な例になりますが、
私はそろばんを使えません。
ですので、そろばんで計算をするより、
暗算で計算してしまった方が速いです。

しかし、世の中にはそろばんをうまく使える人がいて、
その人達にかかればそろばんはとても便利なものである、
ということもわかっています。

自分が便利だと思えなくても、
便利に使う場面や人がいるということがわかれば、
まずはそれで良いのです。

「簡単にするために○○をする」という表現が登場したら、
自分がそれを理解できなくても、
まずはそんなものだと受け入れることが重要だと思います。

posted by エンジニアライター at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 高校数学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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