「月下上海」という作品で松本清張賞を受賞された
山口恵以子さんをご存知でしょうか?
30代半ばからドラマのプロット作成をはじめ、
その後、社員食堂の正社員として働きながら
50代目前の2007年で小説作家としてデビュー!
そして、ついに今回栄えある賞を受賞された
という異質の経歴の持ち主です。
そして、賞を受賞され、テレビ番組などでも
顔を見かけることも増えた今でも、
食堂の仕事を続けていらっしゃるのです。
そんな山口さんが、食堂の仕事を続ける理由として
こんなことをおっしゃっていました。
恒産なきものは恒心なし
誤解承知で少し意訳すると、
金を稼ぐ安定的な仕事をもっていないと、
浮き沈みの激しい仕事は続けられないということです。
よく、退路を断ってという表現がされます。
たとえば、ミュージシャンやタレントなどになる際に、
安定的な仕事を捨てて、覚悟を決めるという生き方です。
ただし、こんなことをしてしまうと、
生活するためにアルバイトなどをしなくてはならず、
結局、自分の志す道に集中できない、
ということにもなりかねません。
夢を追うときにも、
恒産なきものは恒心なし、という言葉は
常に頭にいれておかないといけないと感じました。