それは空から隕石が落ちてくる確率と同じくらいですよ。
確率の低い事故のことを指して、こんなことを言う時があります。
でも、本当に隕石が落ちてきた今、
この言葉もしばらく封印されそうです。
天気予報が大雪を外して、非難を受けました。
それを反省して厳し目の予想をしたら、
今度は雪がふりませんでした。
ですが、雪に備えたダイヤを組んだおかげで駅は大混乱、
この件でも気象庁は大きな非難を受けることになりました。
また、大震災では、原子力関係の研究者だけでなく、
地震関係の研究者もパッシングを受けていました。
ハレー彗星が地球に接近する時間は分単位で予想ができる。
でも、隕石が地球に落ちてくるかどうかはわからない。
GPSを使って数メートル単位で位置を見分けることはできる。
でも、明日本当に雪が降るのかどうかはわからない。
現代の科学技術は進んでいるようだけど、
苦手なこともあります。
まずはそんなことを知るのが、
現代人に必要な科学リテラシーなのでしょう。
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成果を求める、完璧を目指すのはいいとしましょう。でもあまりにそれが強すぎ、成果の出ない時、完璧で無かったときにそれを非難する風潮は、回り回って日本全体を自縄自縛にしている気がします。
最近、社会から寛容さというものが無くなっているような気がします。
特に科学者や技術者は自由にさせたところで、一番成果が大きくなるものです。もう少し暖かい目で見てもらいたいですよね。