色々と世相が難しい一年ではありましたが、
来年は良い年になるように祈りながら、
今年読んだ本のベスト5を決めたいと思います。
第5位
督促OL 修行日記 榎本 まみ 文藝春秋 2012-09-22 売り上げランキング : 385 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者はクレジットカードの督促を行っているOL、
悪く言うと借金の取立てです。
新卒でカード会社に入社したものの、
督促という不人気部署に配属された著者の
悪戦苦闘の日々が描かれています。
本当に世の中には色々な人がいるのだな〜
と思わせる一冊です。
見てはいけないものを見るようで、
とても楽しめました。
第4位
私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日 | |
安田 佳生(やすだ よしお) プレジデント社 2012-02-28 売り上げランキング : 12857 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
千円札は拾うな。など売れっ子ビジネス書著者
としても知られていた安田氏。
残念ながら安田氏の会社はワイキューブは
倒産してしまいましたが、
本書はその一部始終が赤裸々に語られています。
この本で私が特に印象に残った言葉があって、
それは、会社が傾いた時に辞めてしまう人もいたが
止めなかった人の方が優秀だと考えている、
ということでした。
実は私も傾いた会社に在籍しているのですが、
意外に優秀な人も残っていると感じています。
優秀な人から辞めていくというのは、
都市伝説のようなものなのかもしれません。
第3位
福島原発事故独立検証委員会 調査・検証報告書 福島原発事故独立検証委員会 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2012-03-12 売り上げランキング : 17791 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
よくこんな本が出版されたな、
と思わせる一冊です。
原発事故の経緯、背景、対応などが
広範囲にわたってまとめられています。
内容は硬く、読みやすいものではありませんが、
科学技術に携わるものであれば、
一読するべき一冊だと思います。
日本に甚大な影響を与えた原発事故でしたが、
この本を読んでみると、事故の深刻さの割には
被害が少なかった、ということが
身にしみて分かります。
第2位
クリエイティブマインド つくるチカラを引き出す40の言葉たち | |
杉山 恒太郎 インプレスジャパン 2011-10-20 売り上げランキング : 126882 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
クリエイターの本が好きな私ですが、
「ぴっかぴかの一年生」などを生み出した、
杉山氏の本は特に良かったです。
現在、家電業界が苦境に陥っていますが、
この本には苦境に陥ってるメーカーに
一番足りないものが書かれています。
個人的には、変えたくないものを守るために変わる、
という言葉に胸を打たれました。
第1位
山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた | |
山中 伸弥 緑 慎也 講談社 2012-10-11 売り上げランキング : 697 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
そして、今年のNo1は、
今年の明るいニュースの一つであった
ノーベル賞を受賞した山中先生の本です。
この本では、なんと言っても、
山中先生の謙虚さに驚かされました。
本当に卓越した人は謙虚なものだ、ということを
再認識させられました。
また、iPS細胞を実用化させて、患者さんを救う、
という強い意志にも心を打たれました
暗いニュースの多い一年でしたが、
山中先生のような人を中心に日本の未来を作ろう、
そんな希望の湧いてくる一冊でした。
それでは今年もありがとうございました。
来年もこのブログは続けますので、
よろしくお願いします。