2012年07月28日

日本がまだダメでない理由

日本の自殺という
衝撃的なタイトルの本を読みました。
日本の自殺 (文春新書 863)

最初は日本人の「自殺」の本かと思ったら
日本が内部から没落していくという話でした(笑)

この本は古代ローマの没落と日本を対比した本です。
(この論文自体は1970年代に書かれたことに注意)

まあ一言でいうと日本は衆愚に陥っており、
このままでは内部から腐ってしまう、
という危機感を説いているのですね。

納得させられることも多いのですが、
21世紀に入った現代から見てみると
少し違和感を感じる部分があります。

著者は国の末期には、
インフレが起こると言っています。

つまり、衆愚政治に陥り、
政治家が国民に金をばらまき始める。
そして、その結果インフレが進んでいく
と言っているのです。

前半は現代の日本でも起こっていることです。
でも、後半は明らかに違います。
現代の日本で起こっているのはデフレです。

これは何を意味しているのでしょうか。
つまり、日本の経済活動はダメではないということです。

日本の企業は、苦しい状況ながらも
必死に努力を続けて生き残ろうとしているのです。

その底力が、再び日本に希望を取り戻してくれると
信じたいものだと思います。

posted by エンジニアライター at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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