衝撃的なタイトルの本を読みました。
最初は日本人の「自殺」の本かと思ったら
日本が内部から没落していくという話でした(笑)
この本は古代ローマの没落と日本を対比した本です。
(この論文自体は1970年代に書かれたことに注意)
まあ一言でいうと日本は衆愚に陥っており、
このままでは内部から腐ってしまう、
という危機感を説いているのですね。
納得させられることも多いのですが、
21世紀に入った現代から見てみると
少し違和感を感じる部分があります。
著者は国の末期には、
インフレが起こると言っています。
つまり、衆愚政治に陥り、
政治家が国民に金をばらまき始める。
そして、その結果インフレが進んでいく
と言っているのです。
前半は現代の日本でも起こっていることです。
でも、後半は明らかに違います。
現代の日本で起こっているのはデフレです。
これは何を意味しているのでしょうか。
つまり、日本の経済活動はダメではないということです。
日本の企業は、苦しい状況ながらも
必死に努力を続けて生き残ろうとしているのです。
その底力が、再び日本に希望を取り戻してくれると
信じたいものだと思います。
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