今週、とても残念なニュースがありました。
このブログでも何度か応援?してきた
エルピーダメモリが会社更生法を申請したのです。
厳しい厳しいとは言ってみても、
本当にこんな結果になると
改めて寂しい気持ちになるものです。
ただ、社長の坂本さんのコメントを聞いてみると
まったく倒産する会社の社長とは思えません。
社長は続ける、リストラはしない、
20nm以降のDRAMを作れるのはエルピーダともう1社だけだ、
倒産する会社の社長になったことはありませんが、
ここまで強気になれるものなのでしょうか?
はたから見ていて世間の反感を買うのではないかと
ヒヤヒヤしてしまうほどです。
もしかしたら、坂本さんは、
会社更生法でさえ、ファイナンスのひとつのようなもの、
という認識なのかもしれませんね。
打たれ強いというか、図々しいというか、
まあDRAM会社の社長なんて、
このくらいでないと務まらないのでしょう。
経営陣の責任とか言っている人がいますが、
実際問題、これからの再生計画をまとめること、
こんなことができる人は日本人では
坂本さん以外には考えられません。
これからも紆余曲折があるでしょう。
そして、うまく再生ができる環境が整ったとしても、
その時エルピーダは日本の会社とはいえない
体制になっているでしょう。
しかし、それでもエルピーダの技術だけは、
世界のどこかで生かされ続けて欲しい。
エンジニアとしてはそう願わずにはいられないのです。