2012年03月03日

エルピーダ、会社更生法へ


今週、とても残念なニュースがありました。

このブログでも何度か応援?してきた
エルピーダメモリが会社更生法を申請したのです。

厳しい厳しいとは言ってみても、
本当にこんな結果になると
改めて寂しい気持ちになるものです。


ただ、社長の坂本さんのコメントを聞いてみると
まったく倒産する会社の社長とは思えません。

社長は続ける、リストラはしない、
20nm以降のDRAMを作れるのはエルピーダともう1社だけだ、
倒産する会社の社長になったことはありませんが、
ここまで強気になれるものなのでしょうか?

はたから見ていて世間の反感を買うのではないかと
ヒヤヒヤしてしまうほどです。

もしかしたら、坂本さんは、
会社更生法でさえ、ファイナンスのひとつのようなもの、
という認識なのかもしれませんね。

打たれ強いというか、図々しいというか、
まあDRAM会社の社長なんて、
このくらいでないと務まらないのでしょう。

経営陣の責任とか言っている人がいますが、
実際問題、これからの再生計画をまとめること、
こんなことができる人は日本人では
坂本さん以外には考えられません。


これからも紆余曲折があるでしょう。
そして、うまく再生ができる環境が整ったとしても、
その時エルピーダは日本の会社とはいえない
体制になっているでしょう。

しかし、それでもエルピーダの技術だけは、
世界のどこかで生かされ続けて欲しい。
エンジニアとしてはそう願わずにはいられないのです。

posted by エンジニアライター at 01:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 半導体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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