今週、半導体大手の3社、
ルネサスエレクトロニクス、富士通、パナソニックが
SOC事業の統合に向けて協議している
というニュースが報道されました。
正直、親会社にとってのリストラ、
という印象しかもたないのですが、
先端開発については少し希望が見えてきた
ような気がしています。
実は、28nmより先の先端プロセス開発は
日本勢は全て手を引いています。
なぜかというと、お金がないからです。
先端プロセス開発には莫大な投資が必要で
それが日本の会社にはないのです。
一方、人材や技術はまだ残っています。
流出が激しいですが、まだ残っています。
ただし、今の状況が続けば、
近い将来、完全に開発能力を失ってしまうでしょう。
ここで、米国の半導体製造会社の登場です。
この会社はアラブの資本も入っていて、
資金力は潤沢にあります。
日本の半導体メーカーが逆立ちしても
出せないような資金が…。
この会社が今回の統合に絡んでくる
との推測がされています。
もはや、外資だろうが関係ありません。
日本のエンジニアを技術を
ぜひ、先端プロセス開発の一線に
引き戻してもらいたいと思っています。
日本の会社に、という願いは
かなわぬものとなりましたが、
せめて日本という場所で
先端開発が続けられてほしいものです。