今、日本で唯一のDRAMの会社であるエルピーダメモリが
大きなピンチに立たされています。
一時は復活か、と言われたこともあったのですが、
最近のDRAM価格の大幅な下落、
追い討ちをかける円高、ウォン安で
一気に窮地に陥ってしまったのです。
しかし、エルピーダはの存続はもはや
日本のエゴだけではすまないものがあります。
もしエルピーダがなくなってしまうと、
DRAMの大半が韓国で生産されることになります。
DRAMのように、PCに不可欠な製品が、
韓国に寡占されるということは
様々な問題を生じることでしょう。
寡占したあとに大きく値上げされ
供給も不安定になるかもしれません。
半導体ビジネスの特徴上、
そうなってから他の半導体メーカーが
DRAMに参入するのは簡単ではないのです。
なんとか、エルピーダにはふんばってもらいたい。
過去にも厳しい状況を乗り越えてきたエルピーダ。
この危機はそれにも増して厳しいものですが、
なんとか生き抜いて日本のDRAMの火を
消さないでほしいものです。