世の中は不況です。
まあ、私が不景気な業界の不振の会社にいる
ということもあるのですが、
世の中はどう見たって不況です。
100年に一回と言われたリーマンショック以降、
景気が回復するどころか、
ユーロ圏の国々にみるように、
さらに追い討ちをかけるような事態が
発生するような気さえします。
1929年の大恐慌の時も、
本当に経済が復活するには
かなりの年月を要しました。
とすると、私は今30代半ばですが、
職業時代の大半を不況時代に過ごす
こととなるでしょう。
ただし、これは個人から見てみれば、
天気と同じでどうしようもないことです。
時代の不運を呪ったりするより、
この時代を踏まえて、どう充実した人生を生きるか
を考える方が前向きというものでしょう。
華やかだった、バブルの時代、
夜中まで猛烈に働き、そして朝まで飲み明かす。
当時の話を聞くと、凄いとは思いますが、
それが幸せとはどうしても思えないのです。
仕事で争い、遊びでも争う、
いくら華やかであったとしても、
少なくとも僕にとっては、それは幸せではありません。
不況の時代はお金はありませんが、
時間はあります。
テレビなどの20世紀の発展を支えた産物のほとんどは
大恐慌の時代に着想されたものだともいいます。
そういった意味では、今の時代は、
エンジニアにとって悪い時代ではないのかもしれません。
不況も悪いことばかりではないのです。
この時代だからこそこんな仕事ができた。
後世にこんな風に語られる、
仕事ができたらと思います。