ツイッターで、次のツイートが
たくさんのRTを集めていました。
「私の兄は半導体関連企業でプログラマー。
そろそろ台北かソウルに行かなきゃ
生活できなくなると言っています」
「ロジック系は既に次々世代辺りの研究開発を
停止したメーカーが多い。
ルネサスは技術者を大量解雇。
富士通、東芝も生産を大部分外部委託。
既に敗北したのです」
(magosaki_ukeru 孫崎 享 氏のツイート)
ネット上にはこの手の発言が満ち溢れています。
まあ、残念ながら、これらの発言、
ある程度は真実なのですが…。
ビジネス誌などでも、日本が急激に競争力を
失った代表的な産業として、
ことあるごとにダメ産業の烙印を押されます。
もしかしたら、書いた人は
発奮して欲しい、と思っているのかもしれませんが、
疲弊しきった業界の人間にとっては、
戦意が喪失していくだけです。
「日の丸半導体は終わった」
「日本の半導体産業は死んだ」
こんなことを、あちらこちらから、
定期的に言われるわけです。
死は一回のはず。
何でこんなに死ぬのか不思議に思えますが…。
死人にムチ打つようなことばかり書くな!
こう叫びそうになります。
一つ、付け加えておけば、
半導体といっても色々あります。
日本の半導体が
全てダメになったわけではありません。
ダメになったのはロジック系と呼ばれるもので、
パソコンや携帯電話などで、
情報処理をしている半導体です。
これは、設計は米国や他の先進国、
製造は台湾、というのが一般的で、
残念ながら日本は表舞台から姿を消してしまいました。
しかし、メモリに関しては、東芝はNANDで頑張ってますし、
エルピーダは一時は絶望的な状態になったものの、
社長が変わった後に巻き返し、
今は韓国勢を追える唯一の存在となっています。
また、パワー半導体では三菱や東芝などの
大手総合電気メーカーが世界で存在感を見せています。
叩いているのは、半導体を何も知らずに、
ただ何かを叩きたがっている人だけ。
頑張れ、日本の半導体!