最近、工場でモノがどのように作られるか、
ということを扱う情報バラエティを
よく見かけます。
消費者にとって、身の回りのモノが作られる
工程は知的好奇心を満たすものとして、
良いネタになるだろうな、と思います。
しかし、そんな目で自分の業界、
つまり半導体の工場を見てみたとき、
ほとんど魅力がないことに気づきます。
というのは、半導体工場、
特に前工程と呼ばれる主要な工場では、
目で見て何をしているのか
全くわからないからです。
多くの工程がチャンバーと呼ばれる
容器の中で行われ、窓もありません。
色々な種類の装置があるのですが、
大きな金属の箱のようなもので、
普通の人には違いもわからないでしょう。
ということで、視覚的な面白さを狙う
テレビ番組では、半導体が取り上げられる
ことは、まずないかと思います。
やっぱり、半導体はわかりにくい
伝えにくい、難しいモノです。
これほど、身の回りに
あふれているのですけどね。