このように教えられました。
しかし、現在は能力主義の社会です。
後輩の上司も先輩の部下も珍しくはありません。
その中でなぜ先輩を敬う必要があるのでしょうか?
この本を読みながら、そんなことを考えていました。
この本の著者である横山信治氏は
会社の経営者としては異色の経歴を持っています。
なんと、小学生の時、笑福亭手遊(おもちゃ)という名で
落語家として活躍していたのです。
そして、あの笑福亭鶴瓶の兄弟子にあたるそうです。
そういえば、鶴瓶さんの話で
小学生の兄弟子とのエピソードがよく語られていました。
あの兄弟子とは、横山さんのことだったのかと、
この本にも興味を持ちました。
鶴瓶さんが弟子入りした当時、
横山さんはまだ小学生、鶴瓶さんは20才です。
この状況で、先輩を敬え、と言われても、
という気がします。
しかし、ここは芸の世界。
立てるべきところは、相手が小学生であっても
立てなければならないのです。
それでも、なぜ、先輩を敬え、といわれるのでしょうか?
人間は謙虚になることが難しいです。
基本的に人のアラを探し、自分の方が優れていると思います。
ですが、謙虚にならなければ、学びがないのです。
だから、形から謙虚になる「礼」が重んじられました。
そこで、まず、年長者や先輩を敬うことを教えられたのです。
なぜなら、それがとても公平であるから。
人や世間の評価というものは、時にふらつくものです。
しかし、年だけはいつでも公平なものです。
ですから、まず、経験に礼を尽くすように教えられるのです。
なお、今回紹介した横山さんの語著書ですが、
12/14まで、発刊キャンペーンを実施中です。
ご興味を持たれた方はこの機会にぜひどうぞ!
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