テレビ、ラジオ、携帯電話、無線LAN
これらに共通することは、
電波で情報を遠くに飛ばす、ということです。
でも、波で情報を飛ばす、といっても
ピンとこない人も多いでしょう。
今日は波で情報を伝えるとはどういうことか
というお話をしたいと思います。
図を見て下さい。
いま、二人の人がひもを持っています。
そして、このひもを動かして波を作って、
情報を伝えることを考えます。
今は左の人が右の人に、信号の色が
赤なのか青なのか伝える、ということを考えましょう。
まず、思いつくのが「大きさ」で伝える方法です。
つまり、「青」だったら小さく動かす、
「赤」だったら大きく動かす、と決めておけば、
左の人から右の人に、信号の色を伝えることができます。
もう一つ、こんな方法もあります。
それは、動かすスピードで伝える方法です。
つまり、「青」だったら遅く動かす、
「赤」だったら早く動かす、と決めておけば
左の人から右の人に、信号の色を伝えることができます。
ちなみに、この方法を組み合わせれば、図のように
2つの信号の情報を同時に伝えることもできます。
単純な話ですが、情報を波で送るとはこんなことです。
実際、AMラジオは電波の大きさで、
FMラジオは電波を動かす早さ(長さ)、
アナログテレビはこの2つを組み合わせて
音声や画像の情報を伝えているのです。
なぜ、電波で遠くに情報が伝えられるのか
イメージがわきましたか?
2010年05月14日
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しかし、この記事を読んで頭がスッキリしました。
この記事での説明は、小学生でもわかるような説明であり、感激しました。
私の尊敬する先生は「現象を本当に理解している者は、小学生でも理解できるような説明をする」と言っており、まさにこの記事のことであると思います。
私も物理をこのレベルで理解できるように頑張りたいと思います。ありがとうございました。
私にとって、最上級の賛辞であり、大変嬉しいです。
専門家の中には、自分の専門領域を簡単に理解されてはいけないと考えているとさえ思えるような人もいますが、私はなるべく易しく伝えられるように努力していきたいです。